数年前にベストセラーになった「聖書の暗号」をご存知の方も多かろうと思います。
不思議な事にベストセラーになってから、聖書に予言されているとされていた事はものの見事に外れています。
2年ほど前世間を騒がせたジュセリーノというブラジルのおじさんの予言も、ノストラダムスの予言も、同じです。
何故、過去の事象を掘り返した時にはその予言が歴史上起きた事実と符合しており、周知されると外れるのかついつい考え込んでしまいます。
1つにはユングの提唱した集合意識が働いて、起きてはいけない事象が回避されていくと考える事も出来ます。
つまり、未来とは決定されてものではなく、意識の集合により変えていけるという、「パラレルワールド」になっているという事ですね。
映画、バック・トゥ・ザ・フューチャーは、このパラレルワールドの理論をうまく具現化し、可視化してくれています。
が、しかし、はたしてそうなのかな?と・・・。
たとえば、予言者たちもまた、イルミナリティに操られていたとしたらどうでしょう。
もしくは、両者がグルであったとしたら・・・。
予言した事象をはずすメリットは何かという事になりますが、実際は当たったように仕組む方が彼らにとってはメリットが大きいと思うのです。
また世間にその予言を知らしめる事をいくらでも阻止できるのに、むしろその情報を助長している。
目的はなんだ?
ただ世間を騒がせて、不安をあおっても、それが国家的な動きにつながらなくては、彼らには意味がない。
どうもこの辺がよく理解できなくて、いつも堂々巡りで、気がつくと、朝なんだな、これが。
終末論、1999年の次は2006年、そして次は2012年。
2012年は聖書の暗号にも出てくる、キーワードの年です。
常に、まことしやかに囁かれては消えていく。
確かに大きな流れを大つかみにすると、世界は聖書にしたがって動いていると思えてくる。
聖書ではアシュケナージのユダヤ人(偽ユダヤ)が台頭し、スファラディのユダヤ人(血統的に本当のユダヤ)よりも倍も悪いと、出現の1000年前に予言しているし、同性愛者、ホモの出現もおよそ1900年も前に予言している。
EUが10カ国で発足する事も行っているし、EUの大統領が誕生する事も言っている。
まぁ、この辺は、聖書に従って作為的に世界史を作り上げた可能性が大ですが。
◆すべては3000年前に予言されていた
「聖書はすべての人類の未来を予言する『巨大な暗号書』である」
そこには、「3000年もの昔に書かれた旧約聖書の中に、世界大戦やヒトラーの台頭、アポロ宇宙船の月面着陸、ケネディ大統領の暗殺事件、世界恐慌、ビル・クリントンの大統領選勝利など、人類史上に残るすべての事件があらかじめ予言されていた」
・・・とあるのだが、ヒトラーはユダヤ人を600万人も殺していないし、アポロは月には行っていない。
ただし、私の読んだ限りでは、聖書の暗号で示されているのは、ヒトラー、ホロコースト、アポロ、月面着陸と暗示が有るだけであり、解釈によっては、「ヒトラーはホロコーストをした事にされた」かもしれないし「アポロは月面着陸をしていない」なのかもしれない。
さらに聖書の預言は海外に限らず、我が国の「広島、長崎の原爆投下」「松本・地下鉄サリン事件」にまでも広く及んでいるらしい。
◆トーラーに頻出する日本
「聖書の暗号」とは、かいつまんでいうと、こうだ。
当たり外れは別として、あなたの知識の一つに加えるつもりで一読ください。
ユダヤ教の中核をなす旧約聖書のうち「トーラー」(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記の五書のこと)のヘブライ語テキストは、全部で30万4805文字あります。
この文字をずらりと順番に並べ(句読点や記号はすべて取り去る)一定の間隔を置いて文字を拾っていく(「スキップコード」)と、ある言葉が現れるという。
さらに、浮き出たひとつの言葉の回りには、それに関連した言葉が「集中」していくつも出てくる。
たとえば「ラビン」「暗殺される」「アミル(暗殺者の名前)」が同じ箇所にまとまって出たり、さらにその付近にからむようにしてラビンが暗殺された年がずばり出る、といった具合に。
もちろんこの作業を行なうには、コンピューターの助力がいる。30万もの文字の中から等間隔に文字を拾い、まるで壮大なクロスワードパズルを解くように、関連するキーワードを探すのは並大抵の作業ではないから。
聖書の暗号解読は「重力の法則」を発見したアイザック・ニュートンなどの科学者や数学者、哲学者などによって研究が進められ、その後、スロバキアのラビ、ミハイル・バー・ヴァイスマンデルによって具体的な方法が発見された。
ニュートンはこの「神によって定められた人類のシナリオ」を解読すべく、半生をかけて研究に取り組んだが、あまりの複雑さに、ついに目的を果たすことなく世を去った。
しかし近年のコンピューター技術の発展と、イスラエルの数学者たちの努力によって、「タイムロック」がついに外されることになった。
マイケル・ドロズニンによれば「地球上の文明がある程度のところまで進歩した時に初めて、それと分かるようにプログラムされていた」という聖書の暗号に、我々はとうとうアクセスできるようになったわけである。
え、ほんまかいな?
ドロズニンの『聖書の暗号』や『聖書のミステリー』(ジェフリー・サティンオーヴァー著/徳間書店)などを読むと、ラビン暗殺事件だけでなくウォーターゲート事件や湾岸戦争、エイズの蔓延など、筆者によって証明された予言の実例が「これでもか」というくらい、いくつも示されている。
ヒトラーのホロコーストに見られるように、前出の「ラビン暗殺される」のようにどうなるかまで暗示されていなければ、解釈はいかようにでもできる事になってしまう。
どのようにでも解釈できる暗示など、悪用されるだけではないか。
もしも神が愚かなる人類が、その事を回避できるように計らったものなら、エイズは誰が何のために蔓延させたのかまで、どこかに暗示がなければ用を足さない。
過去の事例だけではない。カリフォルニアや日本の大地震、経済崩壊、さらには世界の終わりを意味するハルマゲドン戦争など、未来に起こり得るシナリオもたっぷり紹介されている。
今になっては過去になってしまいましたが、やはりこれがさっぱり当たらんのですわ。
ジェフリー・サティンオーヴァーは、普通に皆が読んでいる「表面上の」聖書を「サイファー・テキスト」、何者かによって意図的に言葉が隠された二層目のテキストを「プレイン・テキスト」と名づけている。
不思議なことに、「プレイン・テキスト」にはなぜか日本についてのキーワードがひときわ多く登場する。
マイケル・ドロズニンの著書には「『日本』と『イスラエル』は、『終わりの日』という聖書の言葉とともに現れる。
(中略)そして、両国の名前は、ただ一度出現する『災害の年』という言葉と交差している。
さらに、『日本』は、イスラエルのほかには、『最後の戦い』とともに暗号化されている唯一の国である」とある。さらに、「最も危険な国、それは日本である」とも。
聖書の中でも、「失われた10支族が復活する」と何度も出てくるようで、はたして、古代ユダヤは日本で復活するのかもしれない。
つづく。