タングステンに金メッキを施すと、比重もほとんど変わらず、エックス線にかけてもみやぶれない。
見抜くただ一つの方法は切断するか、穴をあけるしかない。
「えーっ?、まさか、あそこが偽物を売るなんてあるわけないでしょう。」とお思いでしょうが、「あそこ」だってそれが本物と信じて販売しているんですから、仕方がないといえば仕方がない。
もし、金の延べ棒をお持ちならぜひ確認してみてください。
そして、今お持ちでない方は「金を買ってはいけない。」
米情報を発信するROCKWAY EXPRESSの最新情報は、その顛末を紹介しています。
☆参考情報
フォートノックスの謎:米国産の偽の金塊を受け取ったと中国が主張
【1月25日 By Pat Shannan】
アメリカのフォートノックスに保管されている100万本以上になる金の延べ棒の多くが偽物ということがありうるだろうか?
その通りのようだ、ということが2009年10月に分かった。
それは主流メディアによって、抑え込まれたが、大金を扱うブローカーや金融業者の間ではその話が広まっている。
今や一般大衆にも知られ始めている。
金(ゴールド)は、恒常的に国家間で負債の支払いや貿易均衡の保持のために取引されている。
金はまた通貨の下落に対するヘッジ用にしばしば使用されている。
金は定期的に取引され、ロンドン金市場協会(LBMA)として知られるロンドンにある特別な機関による厳しい監視下にある貯蔵所に貯蔵されている。
だから、偽の金の延べ棒のニュースに多くの専門家がびっくりしているのだ。
2009年10月、中国は1本400オンスの6000本の金の延べ棒の大きな積荷を受け取った、という。
受け
取った時、中国政府は金の延べ棒の重さと純度を保証するためのテストを行うよう要請した。
そのテストで、4つの小さな穴が延べ棒に開けられ金属が分析された。担当高官らは、この延べ棒が偽物であることにショックを受けた。
これらの延べ棒の核はタングステンで、外側のコーティン
グされた部分のみが金だったのだ。
更に、これらの金の延べ棒は、通し番号がふってあり、出所はアメ
リカで、何年もフォートノックスに保管されていたものだと報じられた。
金の専門家のテオ・グレイによれば、金と同じかそれ以上の価格になる2つの例外を除けば、金のように密度の高い金属は殆ど存在しない、と言う。
London good delivery barとして
知られる銀行間でやり取
りされる本位金の延べ棒は、400オンス(33ポンド以上)の重さがある。
同じサイズの鋼鉄の重さは13.5ポンドしかない。
これが、エチオピアが2008年の初めに、偽の金で南アフリカの銀行に数百万ドルを支払った時の問題だった。
金の延べ棒とされた物が金メッキされた鋼鉄と判明したのだ。
南アフリカは直ちにそれを発見し、その積荷を返却した。
明らかにこのいかさまを最小の調査で発見したのだ。
金の重量に匹敵する最初の例外は、劣化ウラン(DU)である。
もし政府が扱おうとすれば、この金属はまことに安いが、個人で手に入れようとすると困難なものだ。
それはまた放射性物質だから扱いが難しい。
この劣化ウランがアメリカで硬い標的を貫通する砲弾用兵器の構成部分として広く使用される前は、タングステンが同じ用途で用いられた。
しかしタングステンは金に比べれば安い、おそらく1ポンド30$くらいだ。
それに比べて、現在金の価格は1オンス1200ドルほどする。
タングステンは小数点以下3桁まで金と同じ密度を持っている。
従って、偽物かどうか調べるために穴を開けねばならないのだ。
唯一の違いは、色だ。それにタングステンは金に比べはるかに硬い。
純金は柔らかく、指の爪で曲げられる。
最初、金の専門家らは、偽の金の延べ棒は中国が出所ではないのかと疑った。
中国は世界最大の偽物製造業者だからだ。
しかしながら、中国政府は調査をし、アメリカ合衆国を明確に指摘した声明を出した。
その重量は、1万6000トンになる。
中国によれば、その内の64万本が金のめっきを施され、フォートノックスへ出荷され、そこでずっと保管されていたという。
中国は、残りのこの400オンスのタングステンもゆくゆくは金のめっきを施され、国際市場で売られるようになる、と主張している。
金の世界市場は、文字通り、「塩漬けの400オンスの延べ棒で埋まっている」と匿名の専門家は述べ、「世界の市場を破壊するに十分だ」と語った。
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